


「BATSUGUN」を2008年9月にリニューアルをした。内容は、小麦粉を省いて替わりに米粉、玄米粉を入れるなど、一部内容物を替えた。ちょうどその時に、製造依頼していた会社の偽装が発覚した。まず始めに偽装が分かった事は、取引当初とは違った内容物の配合比だった。食材の仕入れ単価が安いものを多く配合して、単価の高いものを少なく配合していた。そして、その後に分かった事は使用野菜の産地偽装だった。使用している野菜を国内産と表示しながら、すべて外国産の野菜を使用していたと言う悪質な行為だった。それらを知った時に、大きな怒りが込み上げてきたと同時に、お客様やそのペットたちに大変申し訳ない気持ちでいっぱいだった。

その会社の工場責任者が、今回の偽装が嫌になりチヨペットに今までの偽装の詳細を話、今後弊社と共にペットに良いものを作って行く為に10月末で会社を退社した。
後に、ペットフード会社を立ち上げる為に野口と言う男性と一緒に起業した。

上記の起業した会社が事実上倒産した。代表者が、前職の会社在籍中に行った行為に対して、前会社に刑事告訴された。そして、その容疑の告訴を取り下げてもらう代わりにある条件を告訴している会社の社長に突きつけられる。
それは、今までチヨペットに話した内部事情の詳細を教える事。そして、今後チヨペットの仕事は今後行わない事だった。間接的に、弊社への嫌がらせであった。
その起業した者は、告訴を取り下げてもらう事を条件に、その内容を全て受けた。その事を聞かされた千代は、その時に『もう、この者と一緒に仕事は出来ない。そして、この先この人はいい商品を作る事が出来ないだろう』と確信した。いくら、いい技術があり、また商品知識があっても、魂が汚れている人には良い商品は作れない!例え自分が前に居た会社から訴えられるような事をしたと言え、本来問題になっている使用野菜の産地偽装、ペットの体の事を考えていない配合比改ざんに目を背けるような人では、この先一緒に仕事をやっていけない。
魂が汚れた人が作った物を口にしてもペットたちが健康になる訳ないし、また絶対に喜ばない。だから、注文残の商品を納品してもらって取引を終えることを決心しました。
しかし、その決断には大きな問題点が残ることになった。 もうフードを製造してもらえると所がない事、同時にお客様に迷惑をかけることに成りかねない事だった。
何日も社内で討論され、千代が出した答えは自社工場設立だった。100年に一度の大不況と言われるこの時期に多額の資金を投入してまで自社工場を作るメリットはあるのか?偽装されていた食材を国内産に戻し、また改ざんされていた配合比を元通りにしたら、自社工場で製造していても、商品として仕入れを行っていた時よりも原価は凄く上がっている。それなのに自社工場を作って、その投資金額を回収できるのか? そんな事を、毎日自問自答のする日々が続いた。

いよいよ、工場となる物件探しが始まった。
訴えを起こされ倒産した会社のスタッフに野口と言う男性がいた。この野口と言う者は、まだまだペット業界の事は知らないが、仕事に対する志が高くペットに対する愛情がある。ある日、千代は九州に行き野口と話をした。
『どや、チヨペットのフード工場をやってみる気はないか?工場をやっても利益なんか何時出るか分からないし、納得のいく給料も渡せないが、ペットに本当に良いものを作っていかないか。そして、いつの日かペット愛好者に信頼される会社にしていかないか!』
そう話すと、野口は『はい!頑張ります。チヨペットに骨を埋める思いで頑張ります』と返事してくれた。
そして「チヨペットファクトリー」の所在地は九州でやる事にした。
問題点は色々あるが、それは全て「やる気」でカバー出来ると信じていた。
物件探しと同時に、食材の仕入先を探していかなければならなかった。馬肉、穀物、野菜など。特に馬肉は、日本各地で仕入れる事は出来ない。そして、穀物も焙煎や粉末まで行ってくれる会社も少ない。野菜もそうだが、全ての食材をヒューマンレベルのもので、まして国内産を探すのには本当に苦労した。インターネットで検索したり、県庁や区役所に電話して詳細を話して業者を紹介してもらったり、同業者で同じ志をもった会社の社長に沢山の仕入先を紹介してもらう事が出来、一食材一食材と確保する事が出来た。

物件も決まり内装工事に取りかかった。同時に、機械の購入も始まった。各機材の事を考えながら、内装工事を行ってもらった。決して、大きな場所を設けて工場を設立はしていないが、今のチヨペットにはこれで十分だった。自分達の思いが一つ形になって見えてきて嬉しくなった。
内装工事も終え、機械などが搬入され、いよいよ自社工場でのフードやおやつ作りが始まった。
元々ペットフード用に開発された機械ではないので様々な問題点が出てきて、その都度改善をしていきながら、頑張って「BATSUGUN」を製造してお客様に届けてきました。
お客さま 各位
弊社ドッグフード“BATSUGUN” (以下、「弊社商品」と言います)に関連する標題の記事につき、以下のとおりご説明申し上げます。
平成20年6月より、弊社は弊社商品のリニューアルを企画しておりましたところ、当時OEMで作ってもらっていたサンプルの色目等に不自然な点がございました。そのため、同年9月、OEM生産をお願いしていたフード会社(株式会社アニマル・ワン)と、その親会社のベストアメニティ株式会社の担当者に説明を求めましたところ、先方は不自然な説明を繰り返しました。そのような経緯で、同月8日、株式会社アニマル・ワン代表取締役を含む4名と面談し、今回のフードの色目及び味について再度説明を求めたところ、最終的に4名は食材の配合比を改ざんして製造していた事実を認めるに至りました。
その後、弊社は株式会社アニマル・ワンに対してさらに説明等を求めましたところ、関係者より弊社商品に使用している野菜の産地が偽装されている事実も知らされるなど、配合比改ざん・産地偽装の事実を認識せざるを得ない状況でした。
しかし、同社は、同月19日付で弊社に発した通知書において、「貴社(注:弊社のこと)に示した配合比はあくまでも典型的ケースを示したもの」「外国野菜も国産で配合したと思っていたところ外国産が9月上旬の製造分に購入した疑いがあり、故意にしたものではありません」との不自然な説明をし、一転して事実関係を否定しました。
弊社としては、弊社商品のリコール等の必要性を認識しておりましたが、OEM生産元の株式会社アニマルワン及びその親会社であるベストアメニティ株式会社が事実関係を認めないのに、弊社単独で配合比改ざん・産地偽装を前提としたリコールを実施した場合、両社から信用棄損等を理由に提訴される可能性があると認識せざるを得ない状況でした。そのため、同年10月24日付で株式会社アニマルワンに通知を発し、事実関係の確認、情報開示、リコール実施等を再度求めましたが、同社は同年11月28日付で弊社の申入れを拒否する回答をしてまいりました。
以上が、本件の経緯です。
弊社は、これまで高品質の商品を提供し続けてまいりました。本件事実関係に接した後については、先方に改善を求め、製造工場を替え、さらに自社工場も作るなど、この経済情勢下でも10カ月間最善を尽くしてまいりました。
弊社は、今回の偽装事件の事で本当に苦労した事が多かった。フードを製造してくれる所が無くなった時には、正直ペットフードから撤退する事も考えた。しかし、いつも前向きに考えました。正直、偽装事件が発覚してから失った信用も大きかった。でも、また得た信用や知識もそれ以上に多いと実感している。そして、弊社の会社理念を分かっていただき「チヨペットファクトリー」設立に協力していただきました業者の方々、また仕入先会社の方々、様々な方に本当に感謝しています。もし、協力していただけた方々がいなければ、「チヨペットファクトリー」は設立出来なかった。本当に、たくさんの人の思いが詰まった工場となりました。
今後も、この「チヨペットファクトリー」からペットの為に真心を込めながら良い商品を作り続けていきます。
